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地震による家具の転倒を防ごう!

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知っていましたか!?近年の地震による負傷者のうち、3割〜5割が家具類の転倒や落下、移動によって負傷してしまっているそうです。

家具が倒れることで発生すること

倒れた家具で逃げ口がふさがれる。

ガラスなどの飛散物で怪我をする。

家具の下敷きになって怪我をする。

また家具が転倒することでストーブやガスコンロに物が接触して、火災が発生するなど二次災害に繋がる危険性も・・・。ついつい後回ししがちな家具の転倒対策ですが、手遅れになる前にやっておきましょう!

目次▼

❶高層階、地盤が弱い立地、1981年以前の物件は、特に注意!

❷自分でできる転倒対策 〜家具の置き方に注意〜

❸自分でできる家具の転倒対策 〜転倒防止グッズの種類〜

 

❶高層階、地盤が弱い立地、1981年以前の物件は、特に注意!

 

 

1.「高層階のマンション」は揺れが大きい

「長周期地震動により高層ビルは大きく揺れます。高層階の方がより大きく揺れる傾向があります。建物の揺れやすい周期(固有周期)は、高さによって異なり、一般的に高いビルほど長い固有周期をもちます。同じ地面の揺れでも、建物の高さによって揺れ方は異なります。また、地面の揺れの周期と建物の固有周期が一致すると、その建物は大きく揺れます。」

引用:気象庁HPより

 

高層階にいけばいくほど、家具が転倒したり食器や物が落ちてきて壊れてしまうリスクも高くなるんだね!より厳重な対策をしておくことが大切だね。

地震が起きるとエレベーターは止まる。高層階の住人は階段でおりてこなければいけないんだ!もし家具の転倒で怪我をしてしまうと高層階に住む人の救助で多くの時間や労力が必要になる。もし自分が怪我をしなければ自分の足で避難できる。自分が怪我しないことは、一人でも多くのほかの人を救うことに繋がるんだ。

次ページ ▶︎ | 「軟弱地盤に建っている物件 」は揺れやすい 

2.「軟弱地盤に建っている物件 」は揺れやすい

軟弱地盤とは、泥や多くの水分を含んだ柔らかい粘土や砂でできている地盤のこと。強度がないので大きく揺れてしまう。たとえば、昔は海・川・田んぼ・沼地だったり、家の横に用水路などがあると軟弱地盤である可能性が高い。国土交通省のハザードマップを見ると、その地域の洪水や浸水などの被害、さらに土砂崩れなどの危険性を確認できる。今一度チェックしてみよう!

 

✳︎国土交通省のハザードマップポータルサイトはコチラ

✳︎自分の家の地盤を知る地盤サポートマップはコチラ

 

3.「1981年以前に建築確認を受けている物件」かどうか

1981年6月1日以前に建築確認を受けている建物の場合は、「旧耐震基準の建物」になるので耐震性に不安なところがある。もし部屋を借りる前なら、新耐震基準を満たす耐震リフォームが施されている建物を選ぶか、1981年6月以降に建てられた新耐震基準の建物を選ぶと安心だ。

 

❷自分でできる転倒対策 〜家具の置き方に注意〜

 

1.家の中で安全な場所を作ろう!

「寝室や廊下」には物や大きな家具をおかない。いざというとき家族が逃げ込める場所にしておこう。

✳︎廊下は、避難経路になるので家具や荷物はおかない。

✳︎寝室に背の高い家具は置かない。

✳︎高齢者や小さな子どもがいる部屋には、背の高い家具は置かない。

 

寝室に置いておこう!靴とヘルメット

✳︎夜中に地震が起こったとき、ガラスが飛散した家の中を素足で歩くのは危険だ。すぐに履けるように底が厚い運動靴や軍手、懐中電灯、ヘルメットなどを寝床に置いておこう。

✳︎玄関の脇や寝室などにはすぐ持ち出せる防災セットを用意しよう。

 

2.家具の置き方に注意しよう!

もし家具が転倒しても体に当たらない&避難経路をふさがない家具の配置にしよう。

 

A.出入り口付近の家具の配置

 

 

 

B.リビングの家具の配置

背の高い家具が倒れて、座っている人が下敷きになる可能性が!背の高い家具は置かないように!

✳︎食器棚は、地震で扉が開かないようにロックがかかるものを選ぼう。転倒を防ぐため重くて割れやすい食器は、腰より下に収納する。軽くて割れにくい食器は腰より上の位置に収納しよう。

 

C.寝室の家具の配置

 

 

❸自分でできる家具の転倒対策 〜転倒防止グッズの種類〜

家具を転倒させないためには、家具を固定する必要がある。

1.壁に家具をL字金具で固定する。

(賃貸ではNGの可能性があるので、大家さんに相談してみよう。)

金具で家具と壁を直接固定!壁の桟(さん)と家具の心材が確実に入っている位置を止める。

 

2.ベルトで固定する。

家具と壁をそれぞれねじ止めした金具をベルトやチェーンなどで結ぶタイプ。家具とベルトは30度以下でピンと張るように止めよう。

 

3.ポール式で固定する。

(L字に比べると壁に直接ついているわけではないため、耐震性が弱い。粘着マットや、ストッパーなどほかのグッズと組み合わせると頑丈になる。)

4.小さくて重いものには、粘着マットを使おう!

震災の際に電子レンジが飛んだというケースもある。電子レンジやオーブントースターなど、小さい家電は下に粘着マットを敷くと揺れを抑えることができる。

 

5.上下が分かれている棚などの家具は必ず連結して固定する。

 

 

いかがでしたでしょうか。もし自分で対策が難しい&どうやってつければいいかわからない場合は、家具の転倒対策をしてくれる引越し業者のオプションサービスを利用するなどして対策しておくといいですよ!

 

(絵・文/ながれだあかね)

 

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この記事を書いた人

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